記事のアーカイブ

2015年04月07日 14:15
サンジ誕生日2014 テーマはチャージ(充電・溢れそうなほど一杯にする)とハグ!           「おーし、終わった」  朝食の仕込みを終えたサンジは、煙草に火を着けてゆっくり吸い上げた。カウンターで酒を飲むゾロを視界に収めながら、心持ち斜め上にふーと煙を吐く。瓶の中の酒もつまみもあと半分は残っているようだ。  サンジはキッチンをぐるりと移動してゾロの背後へ回り、背中合わせに体を預けた。カウンターの腰掛けパイプに座ると若干位置が高くなるため、サンジの頭はゾロの肩に丁度いい具合に乗る。  ゾロは背中に心地よい重みを感じながら、視界の
2015年04月07日 14:13
19ゾサで初々しいの書きたくなった結果、ものすごく乙女になったorz              あいつに、キスをした。  夜の中に陶磁器のような横顔が冴えて、金色の髪は海の色になって、同じ色の睫が伏せられていて。  今思うと、キレイだったんだ、と。  だから、キスをした。  さらさらの髪に手を入れると、ビクリと震えたのが伝わってくる。だからその時それでやめておけば良かったのに、どうしてかそれがスイッチみたいになって、止められなかった。  髪に入れた手で頭を押さえて、逃げられないようにして、驚きで少し開いた唇に食いついた。  普段よ
2015年04月07日 14:12
和食党のバレンタイン、ゾロサンバージョン。            夜のダイニングキッチンには、酒飲みの剣士と休憩中のコック。  何を話すでもなく、サンジの作ったつまみを肴に酒を飲み、レシピノートにペンを走らせる。    ふと、サンジが懐中時計を取り出して日付が変わったことを確認して席を立ち、冷蔵庫から何かを持ち出してゾロの前に出した。 「ほらよ、ハッピーバレンタイン」  皿に盛られた、サイコロ状で濃い紫褐色の物体がいくつか。それから熱いお茶。 「なんだ?」  チョコ、に見えなくもないが、何となくチョコらしくない。第一、...
2015年04月07日 14:11
前提:とても寒い朝です。二人は高校生です。             「うおー、今朝はまた一段と冷えるな、おい」  制服の上にコート、マフラー、手袋と完全防寒で、しかも両腕で自分を抱きしめて震えるサンジの横で、ゾロは薄手のコート一枚を羽織っただけだ。 「寒くねーの? お前」  並んで歩きながらも、体を上下に揺するようにして進むサンジにゾロはちらりと一瞥してまた前を向いた。 「別に」 「ふーん。見てる方が寒いけどな、そのカッコ」  こいつの気温感知センサーは表皮ではなく、きっと胃の中にでもあるんだろうとどうでもいいことを
2015年04月07日 13:54
以前書いた「可愛い人」の夫婦なゾサの二人です。 クリスマス小話。甘々な仕上がりになっているかと。    クリスマスだなんて言っても、結局最終的にやることは変わらないわけで。 残業続きの仕事から帰ってきた恋人と、遅い時間ながら手製のクリスマスディナーを楽しんで、甘さを控えたケーキを食べて、酒もそこそこに指先が不埒に触れてくるのを拒む理由なんて、ひとつもなかった。 くすぐったさに小さく笑いながら、上がっていく息に熱がこもっていくのが自分でもわかる。 合わせた口唇の中で執拗に絡む舌をひどく甘いと思うのは、自分が喫煙者だからであるとどこかで聞いた。 甘いものを好まない
2015年04月07日 13:42
目隠しして縛って自分で乗っちゃうサンジくんの、 ただ致してるだけのお話です。    目隠しして、手を固定して「今日はオレがするからな?」と跨がってくる。久し振りの陸の宿だから、ぐずぐずに溶かして啼かせてやろうと思っていたのに。  まあ、いい。やる気になっているようだから、好きなようにさせてやることにする。  コイツはおれの傷痕に舌を這わせるのが好きだ。それから、筋肉の境目。いつも美味そうに舐め回す。  今日は視界を塞がれているからそれを眺められないのは残念だが、どんな顔をして舐っているのかなんて目に焼き付いている。とろんと青を蕩けさせ、小さく息を上げながら頬を上気させて、やが
2015年04月07日 12:11
ゾロ誕生日2014 全然描写ないけど、一応致してます。 ゾロ誕用に出来上がっていたもののさくっと消してしまったやつですが、冒頭サルベージできたので復元してみました。            夜、体を繋げて熱を伝え合った後、抱き合って眠る。  こんなことをするようになってどれくらい経つのか、もうわからない。溜まった性の処理から始まったものではあるけれど、次第にそれだけではなくなっていったのはお互い様だ。言葉には出さずとも、気持ちの向かい合った先は同じだと感じている。そうでなければ、どうしてこんなに愛しいと思うのだろうか。こうして男の腕の中で眠るの
2015年04月07日 11:50
なんか、突然降りてきた緑の虎、というワードが離れなくて。 そのうち狐バージョンも書いてみたい。   「へぇ、緑の虎か。珍しいな」  見世物小屋の裏手にある、大きな鉄檻の前。  見慣れない男が、檻から少し離れた所に積んである小道具の酒樽に腰掛けながら、小屋の主人に声を掛けた。通常は立ち入り禁止であるこの場所にどうやって入り込んだのかと訝しく思うが、男の姿形を見て僅かに警戒を解く。  黒いスーツに包まれた肢体はスラリと細く、組んでいる脚は持て余しているかのように長い。何より目を引く金色の髪はほんの少し毛先に癖を見せているが、さらさらとしながら陽の光を返している。その前髪に片眼
2015年04月07日 11:15
なんか会話の流れで「ぐっちゃぐちゃ」書く羽目になったけど、 技量足りずで「びっちゃびちゃ」止まりなただのエッチしてるお話です。 ギャグにしたかったけど、なんかしんみりしちゃいました。           「あんのクソゴムめ……」  頭からびっしゃりと水を被り、煙草もダメになった。  サンジをそんなことにした張本人は何も気付かず船を飛び出し、あっという間に次の冒険へと行ってしまった。 「何してんだ、お前」 「あぁ!? 見て分かんねぇのか。船長が水ひっくり返してったんだよ」  誰が置いて行ったか分からない水の入ったバケツが、キッチンを出た途
2015年04月06日 15:45
0721の日間に合わなかったので、ただのひとりえちな話。終始温く致してるだけです。 えろ書くのにえろ補充しながら書いたから時間かかったな…。 ゾロ出てきませんが。      ああ、ちょっと飲み過ぎてしまっただろうか。視界が、というより眼球がゆっくり上下左右を回っているのが分かる。縁に腰掛けていたベッドに、ぱったりと背中から倒れ込んだ。  首元が苦しくて、少し緩めていたネクタイを完全に引き抜いてしまう。胸元のシャツのボタンを数個外してはだけると、少しだけ冷んやりとした夜の空気が上気した肌をそっと撫でた。  ベッドに押し付けているはずの後頭部が、ふんわりと浮いたりぐぐぐ
アイテム: 131 - 140 / 162
<< 12 | 13 | 14 | 15 | 16 >>