記事のアーカイブ

2015年04月09日 10:42
11/23いい兄さんの日によせて。 一応、エースとサボです。            俺はお前に、ちゃんと兄貴らしいことをしてやれただろうか。  お前に大きな傷をつけちまったが、伝えたいことを伝えられた、お前に伝えられたことがとても嬉しいんだ。  だって、お前は大切な、大好きな、たった一人の弟だから。  それから、なあ、生きてたんだな。嬉しいよ。  俺たちの弟を、よろしく頼むな。  ばっかだなぁ。  言われなくたって、俺はずっと見てきたんだ。  お前の意思を俺の中に刻み込んで、これからはお前と共に、何をしでかすかわからない俺たちの弟を見守
2015年04月09日 10:26
11/25いい事後の日、ローサンバージョン。           「よこせ」  不遜な態度で要求してくる男に、サンジは軽く嘆息した。  ぎし、とベッドに膝をつき、咥えていた煙草を寝転がったままのローの口へ移してやる。頭の後ろに組んでいた手を片方口許へ運んで、受け取った煙草を支えた。  すぅ、と吸い込むと眉間の皺が一層濃くなる。ゆっくりと煙を吐き出してから、また手の物に口を付けた。  サンジはその様子を視界の端に捉えながら、のろのろと身支度を整え始めた。黒いスーツに包まれていく、まだ軽く火照った体。 「おい」  不意に声をかけられる。 「
2015年04月09日 10:23
11月後半、いい◯◯の日というのが立て続けにありまして。 11/24はいい妊娠の日。 相変わらずうちの外科医さん頭おかしい。           「な、なぁ……やっぱ、おかしいって……」  自分の体を抱き締め震えるサンジに、ローは優しく笑いかけた。  異変に気付いてから数日も経っていない。  刺青の入った手が、指先が、サンジの下腹に愛おしげに触れる。 「大丈夫」  少し膨らんだ白い肌、明日にはきっと、もっと大きくなっている。 「安心しろ、絶対に元気な子が生まれてくる」  ローはサンジの眼を覗き込んだ。  熱いのに、冷たい、瞳。  サン
2015年04月09日 10:01
ロー誕ですが、しっとり?切な目に仕上がりました。 それからまたしても診断メーカーお題 【「朝の部屋」で登場人物が「見上げる」、「花束」という単語を使ったお話を考えて下さい。】 を盛り込んでおります。 何気にタイトル気に入ってます。            初めは全く意識しなかった。ふと、そういえば、と言う程度に、気付く。  煙草を挟んだ、唇。  その先に火を点ける、仕草。  両手で灯を囲った中に、ゆらりと橙に浮かぶ、元は白い、顔。  髪の色は、色素の抜けたような薄い金だった。  あの人を忘れていたわけではないが、こうして抱き込むことができる距離に
2015年04月09日 09:59
10/1眼鏡の日、ネクタイの日 診断メーカーお題 リンダは『ネクタイ』と『取り引き』を使用した140文字小説を書きましょう。より。  普段眼鏡なんてしないくせに。  オレがその顔好きだって知ってるんだろ?  オレだって知ってるよ、それが伊達だって。  慣れないスーツを着て、オレにネクタイを結ばせる時に、眼鏡を見せつけてくる。  眼鏡が好きなんじゃない、その顔が好きなんだ。  妙な取引しちまったなぁ。  惚れた方が負け、だなんてさ。       end
2015年04月09日 09:52
10/1磁石の日 ゾロサンバージョンをみて下さったふぉろわ様が 「磁石って聞いて、くっついて離れられなくなったのかと」と呟かれたので、こっちでもやってみました。 が、なんかしっとりゾサの後に妄想し辛く旦那チェンジしてもらいました! わちゃわちゃしてちょいおバカ。            我慢の効かない野生の獣みたいにしてがっついてくる。明るかろうとなんだろうと、隙を見せたら喰われちまうんだ。  でもどうしてかオレはアイツに弱い。何故だか隙ができてしまう。  こうして今もまた食料庫へ引きずり込まれ、好きなように噛み付かれた。  ゴムは自由自在。たい
2015年04月09日 09:48
診断メーカーお題「30分以内に3RTされたら、路地裏で、苦笑しあってほっぺにキスをするルサンをかきましょう」より。 ラブいルサンは初めて書いた! 船長はしっぽわっさわっさする犬系。            珍しく買い出しを手伝うと言うので一緒に行動していたが、突然腕を引いてどこへ連れ出すかと思ったら。  市場の喧噪から僅か離れた路地裏は、あまり日の当たらない湿った匂いが鼻をつく。  背中を熱の籠っていない壁に押し当てられ、有無を言わさず首筋に小さな鼻先が潜り込んできた。 「おいコラ」  この程度では制止できないことは分かっていながらも、場所が
2015年04月09日 09:39
サンジにコレを言わせたかっただけです。 ついでにずきゅーん顔の外科医を想像してにやにやしたかっただけです。            サンジの食事を摂っている間は、知らずと眉間のシワが伸びていることにロー本人は気付いているのだろうか。  とりあえずこれは今のところ、サンジだけが知る密かな楽しみとしておく。 「クソうめぇだろ?」 「あぁ」  箸を止めずに小さく応えるローに、サンジはにやんと笑う。 「お前みたいな物騒な能力なんかなくても、オレだって胃袋つかむくらいできるんだぜ?」  ずきゅうーん  サンジの顔を見たまま、ローの手が止まる。  
2015年04月09日 09:13
車えちな話が書いてみたかっただけです。 パッと終わらせたかったからその場面だけにしちゃいました。 だけど最後まではしていないけど咥えてるのでR指定で。 一応の背景は、二人は年の差幼馴染みで、なんかローが車でサンジ迎えに行って、夜景スポットでこんなことになった、的な。 誤解のないように言うと、ちゃんとローはサンジのこと好きです。 してることはきっと性癖です。              ドライブに行こうと言い出したのはどっちだったっけ?  夜景を見に行こうと言い出したのは?  くぐもった声はボリュームを絞ったカーラジ
2015年04月09日 08:42
一番くじ景品ローのガラスの器に卵豆腐入れた、 と呟いただけでおもしろシチュ提示して下さったネタの女神様、ありがとうございます!           「お前、嫌がらせか?」 「はァ? 何言ってんだテメェ」  サンジが運んできたガラスの小鉢を目にし、ローが盛大に顔を顰める。  確かに右手には残り物で急遽拵えたちくわとネギの梅和えがあるが。 「お前ね、イヤなものレーダー敏感過ぎだろ。お前のはこっち、っうわ!」  左手にあった同じ器のものを見せようとするも、珍しく指先を滑らせてしまう。  落としてはいかん! と意地が働き、ぐっと指先に力を込め
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