記事のアーカイブ

2015年04月07日 15:02
いつか形にしたかった間違い電話ネタ、半分実話。            夜中の間違い電話が発端だった。 「だって、この番号はマリちゃんがずっと使ってたんだ」  少し酔っているのか、微妙に舌足らずな掠れた声。 「おれだって学生の頃から十年、この番号使ってんだよ。ってか何度目だよ、こうやって間違う可能性あんだから、変な時間に電話なんかすんなよ」 「でもこの番号は……」 「あー! うっせぇ!」  思いっきり通話を切り、枕元の充電台に受話器を乱暴に置いた。  深夜二時の間違い電話。ここ数ヶ月で五度目だ。  せいぜい三度も間違えれば諦めるだろう。な
2015年04月07日 15:00
ふぉろわ様のリクエストで、多分純粋にこたつだったものを、なんでか掘りごたつにしてしまいました  居酒屋の掘り炬燵。  狭い中に無理矢理作ったような、テーブルと壁の距離感。席についてしまえば、足元なんて全く見えやしない。  角を挟んで隣り合って座った。お互い、それぞれから顔を背けるように、反対にいる友人と会話する。  見えていないけど、触れている。  膝がぶつかり、腿が擦れ、知らん顔をしながら爪先を踏み合った。  テーブルの下で指が絡んでいるなんて、誰も知らない。       end    
2015年04月07日 14:58
なんとなくゾロにが◯しゃしてやりたくなっただけのモニョモニョ  こんな機会はあまりない。  まだ一回しか出してねぇし。多少の余裕を残した序盤だから、向かい合ったゾロの上で腰を振りながらそんなことを考える余裕もあった。  どうせコイツはまだまだ続くんだろうし、ここいらでそろそろもう一回イキそうだ。いや、イキてぇ。  首に回していた腕の一本を、腹の間でずりずり擦られて赤くなってる自分のものへ寄せた。一度出した分と、その後からも溢れてくるものでぬるぬるになっている。  握って、扱きあげて、絶頂を目指す。  ゾロが両手を腰に食い込ませ、上下に揺さぶってくる。内の襞を目一杯拡げられた孔はローシ
2015年04月07日 14:56
弱ゾロを見たくなった。  さほど多くはない口数が更に少なくなっていて、なんとなく「あれ?」と思った。眉を顰めて嫌がるのを無言で制圧し、体温を測ると案の定だ。  嫌がるマスクを装着させ、引きずるようにして救急外来へやってきた。熱を出すのは大抵休日か深夜帯だ。こどもか。  オレだってマスクは好きじゃない。息苦しいし。  時間外受付で熱があることを伝えると、発熱患者用の狭い待合室に通された。幸い他に人がいないから、怠そうに持て余している大きな子供みたいな体を引き寄せる。  ゾロの頭を抑えて肩に押しつけてやると、素直に凭れかかってきた。浅い呼吸は熱のせいだけではなさそうで、マスクを下にずらし
2015年04月07日 14:54
ようやくゾロサンページを埋められそうな勢い… ですが、ついったで書きまくってた短文の量が… ちょっと泣きそうですが、なんとかこのページだけでも見られるようにしたい。 あ、長編はまだまだですが。
2015年04月07日 14:51
満月の横を飛ぶ飛行機が羨ましかったので。          鉄の塊が空を飛ぶなんてとんでもねぇ。  そう言って散々拒否してきたが日程的に陸移動している余裕はなく、人生初の飛行機にサンジは渋々足を踏み入れた。唯一の心の拠り所である麗しきCAに鼻を伸ばす余裕もなく、席についてすぐにシートベルトをぎゅうぎゅうに締め、俯いて目を固く閉じてしまった。  左右二列三列しかない小さな飛行機だから、離着陸は結構揺れるだろう。飛行機を降りるまでこんな調子じゃ、身も心もガチガチで疲れ切ってしまう。どうしたものかと思案するが、全くもって何も思いつかない。  外を見るなんて言
2015年04月07日 14:49
柿が大好きなんです。わたしが。           「あぁ、やっちまった」  キッチンから落胆の声が聞こえる。何事かと様子を伺ったゾロは、柿を前にして項垂れているサンジを訝しげに見つめた。 「どうした」 「……オレ的旬を逃しちまった」  柿は固すぎず、柔らかすぎず、剥くと多少ぬるりとして微かな弾力があるくらいが好き。それくらいがほんのりと甘く、そこを過ぎるとすぐにぐしゅぐしゅと潰れるくらい柔らかくなり、甘さもきつくなってしまう。  そんなことを滔々と話していたことがあった。柿を剥きながら。だからゾロの眼の前に出てくるのはサンジ
2015年04月07日 14:41
突発文。ちょっと初々しい。    普段はこちらからのモーションには酷くつれないのに。それでも、キッチンに立つその後姿を抱き締める程度は、文句を言わずに許してくれるようになったな。  そんなことで少しばかり満足していたら、お前のデレは突然やって来る。  刀の手入れをして手が離せないような時に、突然背中を合わせ、体重をかけてくる。    ぐいと押してくるから、ぐいと押し返す。そうしたらまた、ぐいと押してくる。  そんなことを数回繰り返し、少しだけ、背中合わせで良かったとも思う。実はニヤけているだなんて、知られなくて済んだ。  お前は今、どんな顔をしてこんなことをしている?
2015年04月07日 14:40
診断メーカーにて ZSへのヤンデレお題は【ロープ】、【こんな事でしか】、【「もっとよく見せてよ」】です。      麻の粗雑なロープはちくちくと肌を刺し、悶えて動くほどに食い込んでいく。体の後ろで縛められた手首はその締め付けに、次第に痺れと感覚の鈍さを強くしていた。  遮られた視界の向こうで、浅く早く熱い吐息の繰り返しが耳の中を濡らし、鼓膜を揺する。  舌舐めずりが聞こえた。  腹の上にゆっくりとかかってくる体重。少し苦しいがすぐに慣れる。耐えられない程ではないからだ。  辛いのはほんの僅か、背中の下になった拘束されたままの両手。軽く捻ってみるが、やはり外れる気配
2015年04月07日 14:36
11/25いい事後の日 ピロートークゾサ、の言葉からこんな雰囲気を連想。   「朝、何食いてぇ?」  煙草に火を入れながら、ぽつりと言葉を落とす。  ゾロはうつ伏せで、柔らかな枕に顔を埋めたまま「米」とだけ、呻くように返した。  何度か煙を吐き出してから、天井を眺める。 「雨、降ってきた」  薄い屋根を打つ雨音に、サンジがまた言葉を漏らす。  ゾロはずるりと首を横に向けて薄目でサンジを捉え、「あぁ」と応えて目を閉じた。  夜と朝の間の、冴えた少しの時間。微かに身震いする。 「少し、冷えてきたな」  サンジに呼応するように、ゾロの剥き出しになった肩の筋肉がぴくりと動
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