Side ハート 2(約7500字)

2015年04月08日 17:14
 それからもユーレイは数日間、数週間、数ヶ月間と、間を空けてではあるが何度も現れた。その間合いに規則性はなく、不意に現れては消えるということを繰り返す。互いが接触しなければ消えることはないのだが、それ以外にもどうやらユーレイ側の事情らしいが、強制終了させられて突然消えることが時折あった。
 声や、靴音や手を叩くなどの動作音は互いに聞こえておらず、言葉でのコミュニケーションは持ったことがない。読唇術でも覚えようかとも考えたが、ユーレイの口許は動いているのが分かる程度で霞んで見えなくなることもある。
 なにより声がこちらに聞こえていないのが分かっているはずなのに、コイツは飽きもせずになにやらずっと話しかけてくるのだ。よくもまあそんなに口を動かしていられるものだと感心するとともに、声が聞こえてこなくて良かったと心底思った程だ。
 口許同様表情も見えたり霞んだりを繰り返しているので些細な部分まで読み取ることは難しいが、くるくるとよく表情が変わる。何が面白いのかよく笑い、何に対してかは分からないが怒ったり、こちらが気まぐれに話しかけても聞こえていないからか困ったように珍妙な眉尻を下げてみたり。そんな時は決まって小首を傾げてこちらを見ている。どうやらユーレイの癖のようだ。
 ユーレイが現れるのはローの自室である船長室だけかと思っていたが、ポイントは部屋ではなくロー自身であることも分かったことのひとつだ。息抜きに食堂でコーヒーを飲んでいる時に、そして他のクルーもいる前で現れたときには珍しく驚いた顔をしたものだから、食堂がざわめいた。しかも船長があらぬ方向を見ていたので皆訝しんだが、ペンギンだけは初めてこの船に足を踏み入れた日のことをすぐに思い出し「いるんですか?」と簡潔に聞いてくる。
 あぁ、とだけ返しユーレイを見ていると、なんだかいつもよりウキウキとした様子で食堂の中を見回していた。カウンターを挟んで空間続きになっている厨房の方をしきりに覗き込んでいたが、そこへの扉が閉まっていたので移動出来ないらしい。と思ったのも束の間、ユーレイはカウンターに片手を掛け、造作も無くそこを飛び越えて厨房へ入って行った。初めから動作に音は聞こえないのだがあまりに軽々とこなした動きは、普段から(生前から?)身のこなしがスマートなのであろうと想像できた。
 ローは席を立ち行儀悪くカウンターに腰を掛けて、厨房内をまたしてもキョロキョロするユーレイを眺める。調理当番のシャチにぶつからないように、するりするりと上手く躱しながら見て回っていたユーレイは、不意にローの方を向いて冷蔵庫を指差しながらジェスチャーを始めた。どうやら開けろと言っているらしい。

「おい、そこの冷蔵庫、開けてやってくれ」

 先程からずっと誰もいないところへ視線を彷徨わせたり、何かを追うようにして滅多に来ない厨房を覗いたり、挙句に何故冷蔵庫を開けるのか、しかも「開けてやってくれ」とは一体誰に!? とツッコミどころ満載なのだが、この自分よりも年下であるはずの船長には何も言えなくなってしまう。威圧感というか有無を言わせぬ強さがあって、しかしそれは抑え付けるようなものではなく、素直に従ってもいいと思わせる何かがあるのだ。だからこそ自分は、この船のクルーたちは、船長としてはまだ幼いともいえるこの少年に魅かれて船に乗り込んだのだから。
 シャチは言われるまま、誰とも知れない相手に冷蔵庫の扉を開けて見せた。ユーレイはニコニコとシャチに片手を上げて軽く礼を言ったようで、腰を屈めて庫内を覗き見る。小さくうんうんと頷きながらとても楽しそうだ。
 満足したのかユーレイが立ち上がるのと、冷蔵庫を開けたものの何の動きもないことに焦れたシャチが扉の内側を覗き込んだのが重なった。
 それを見ていたローが思わず腰を浮かせる。接触すれば消えてしまうからだ。
 一瞬にして状況に気づいたユーレイも表情を強張らせたが、明らかに接触したはずなのに消えることはなかった。それどころかシャチの体はユーレイの体をすり抜けていく。
 驚いたのはユーレイも同様で、何度もシャチに手を伸ばしてみるがその体はするりと触れることなく通り抜けた。要するに無機物には触れられるが動かせず、人には触れられず、ローに触れると消えてしまうのか。
 法則性が全く見出せなかったが、すり抜けるという初めてのユーレイらしい現象に、コレはやはりこの世のものではないのだという現実を突きつけられた気がして、そのことを少し残念に思う自分に驚いた。
 時々現れて不意に消えるこの正体の分からないモノがいつの間にか、ローの中に当たり前の現象として確立していたのだ。
余りにも普通に干渉してくるソレが自分とは次元の違うものだとは思い難く、身近に存在していて欲しいと知らずに願っていたとは、その短絡的な思考に嘲笑するしか無い。
 しかしどうしたってユーレイはユーレイだったのだ。
 ローは自虐めいた笑みを噛み殺し、カウンターを越えてユーレイの前まで歩み寄る。気付いたユーレイが真っ直ぐに立ち上がると、目線がローと全く同じ高さだった。
 ユーレイが初めてローの前に現れてから、既に数年の月日が経っていた。その間ユーレイとローが顔を合わせたのは両手の指の数を少し超すくらいだ。たった、それだけの関わり。
 そう考えると知らずに小さく笑みが零れたが、それはじわりと寂寥を含んですぐに消えた。
 見つめ合っていたユーレイがその色に気付いたのかどうかは分からないが、ハッと我に返ったように冷蔵庫と、調理台に出ていたあるものを指差した。再びジェスチャーで指示をする。

「……? 美味ェのか?」

 ゆっくりと言葉にする。ローからユーレイの顔は見えたり霞んだりとはっきりしたことはあまり無いが、どうやらユーレイからはしっかりと見えているようで、読唇術も多少心得ているのかゆっくりと喋ってやると、短い言葉なら伝わることがあった。
 今ローが発した言葉もユーレイには伝わったようで、右手の親指と人差し指でOKサインを作り、口を大きく開けてニッカリ笑ったように見えた。
 このユーレイはどうやら食に煩いようで、クルーが部屋に食事を運んできた時も、それに手を付けないと大仰な手振りでとにかく食えと強制されることがあった。だから厨房にも興味があったのかと今更ながらに納得する。
 ユーレイはローに言いたいことが伝わって満足したのか、触れてもいないのに不意に掻き消えた。どうやら向こう側での強制終了のようだ。
 ローは嘆息すると、冷蔵庫の前で呆気にとられているシャチを見下ろす。今日はもう嫌という程感じた、不思議なものを見る顔だ。

「シャチ、その醤油に……」

 いきなり掛けられた声に、シャチはぴょんと跳ね上がるように背筋を伸ばす。

「は、はいィ!?」
「そこに転がってるの、突っ込んどけ」

 冷蔵庫の扉ポケットに収まっていた醤油のボトルを指差し、食事の仕込みの為に出していた乾燥昆布を顎でしゃくる。
 食の細い船長の食指が動くのは主に和食が多い為、それに関する素材や調味料はある程度揃っている。ローがそう言ったものや料理そのものに何かを言ったことはこれまで無かったので、言われたシャチを始めその場にいた者は皆やはり不思議なものを見る眼差しだ。
 ペンギンだけは微かに飲み込める事情を、確認するようにローへ問いを投げかける。

「ユーレイ、まだいるんですか?」
「いや、消えた」

 二人の短い会話で、一番近くにいたシャチが「うええぇぇ!?」と変な声を上げた。

「ゆゆゆゆーれい?」
「ああ。お前のこと触りまくってたぞ」

 すり抜けてたけどな、とは言わずに片口を上げて笑って見せた。

「アレ以来、初めてなんですか?」
「いや、何度も来てた。部屋以外で出たのは初めてだったがな」
「なんで言ってくれなかったんですか」
「言ったって見えねぇだろ?」
「そりゃそうですけどね」

 むにゃむにゃと語尾を飲み込んだペンギンに、ローは知らず小首を傾げた。

「お前、見たこと無ェから信じねぇっつったろう」
「信じないとは言ってないっすよ。でも船長は見たんでしょ? だったらいるんでしょ。しかも会話してたでしょ!? 今度出たら教えて下さいよ。俺もユーレイと喋りてぇもん」

 ローは実際ユーレイを見ることができ、触れこそしないがコミュニケーションをとることができる。それを全くできないはずのペンギンが何故その存在を肯定できるのか、ローにはよくわからなかった。
 首を小さく傾けたままの若い船長に、ペンギンは堪えきれずに噴き出す。

「ちょっと、どこで覚えたんですか、そのかわいい仕草。他でやんないで下さいよ、攫われますから」
「あぁ!?」
「それにね、別に俺らはあなたの事を妄信してるわけじゃない。傍目には分かり辛い感情表現も、冗談か本気かの区別は十分付けられる。そんな俺らが、あなたが〈いる〉と言ったものを否定するわけ無いでしょう」

 だからそれを妄信と言うんじゃないのか、とは口に出す気にはなれなかった。

「……お前ら、俺のこと好き過ぎるだろ」
「やだなぁ、船長だって俺らのこと好きで堪らないくせに」
「……言ってろ」

 甘やかされているとは思う。
 クルーは皆船長である自分よりも年上なのに、そのことを全く感じさせない。そのこと自体が既にもうクルーによる甘やかしであるとは、本人たちは気付いているのかどうか。
 ローはそんな彼らの存在が心地良くて、自分だけが知りうる不思議な男のことを、興味津々の男たちに分け与えてやろうと話し始めた。
 
 
 
 
 
 それから数年の間にも、ユーレイは不定期に現れた。ローが一人の時もあったし、一度現れてからは他のクルーがいるときのこともあった。
 ユーレイがその場にいることをローに教えてもらい、シャチが醤油のボトルをユーレイに見せるようにして礼を言ったりもした。

「教えてくれてサンキューな! すげー美味いよ、コレ!」

 初めてクルーの前に現れた時、厨房でユーレイがローに伝えてそれをシャチが実行したもの。醤油に出汁取り用の乾燥昆布を入れるだけなのだが、それが美味いとクルー全員のお気に入りになった。例に漏れずローも愛用しているのだが、これまで食に拘りの無い船長だったので、その変化をクルーたちは密かに嬉しく思っていた。
 そんな想いも含めてのシャチの、みんなからの礼に、ユーレイは面食らいながら照れたように、けれどとても嬉しそうに笑ったのだった。そんな顔をみんなに見せてやれないのが残念だと思うとともに、自分だけが知っているという微かな優越感のようなものも沸き起こる。触れれば消えるユーレイだというのに、自分のこの執着心のようなものも大概鬱陶しいなと、最近ではもう溜め息しか出ない。
 ユーレイが喜んでいる様子を伝えてやると、何故だかシャチも照れたように笑っていた。
 それからというものたまに食堂や厨房に現れた時には、簡単に手を加えられる、そしてそれをローが伝えられるようなものを、ユーレイはいくつか教えてくれた。食に煩いばかりではなく関係する知識も独特のものなので、例えば単純に料理人かなにかだったのかと推測するが、びっしりとスーツを着込んで乱れる様子が無いその姿から料理をする様子が思い浮かばなかった。
 その最たるものは、スーツの胸ポケットから取り出して頻繁に口に咥えている煙草だ。舌を大事にする料理人が、煙草なんて味を狂わせるようなものを好むとは考え難い。
 表情はぼんやり霞んでいるのに、煙草だけははっきりとそれと分かった。ちらりと手元の箱から見えた銘柄は死を意味する言葉で、喫煙習慣の無いローでもそれがとてもキツイ方にランクされている銘柄だと知識として知っている。
 ユーレイであるのに生前の嗜好品を肌身離さず身につけ、それを美味そうに摂っていた。どうにもその生身の人間臭さが、ユーレイという概念とのギャップでその存在意義を狂わせる。そのことがまた、ローのユーレイに対する興味を煽り続けた。
 会話でのコミュニケーションが取れないと話したとき、筆談はどうかとペンギンが提案してきた。が、彼はすぐに自身の案を下げた。その様子にローの眉間の皺がぐっと硬くなる。
 一度、試したことがあったのだ。だがローの書いた字を見て、事もあろうかユーレイは笑ったのだ。ぷっと少しだけ噴き出すような、そんな笑い方だった。
 ローの字は酷い癖字で、カルテ整理などで見慣れているペンギンでさえ判別に苦しむ程の曲者である。それをユーレイが理解できなかったにしても、笑うとは何事だと憤ったことを思い出した。「読んでもらえなかったんでしょ?」と少しの憐憫を含んだ視線が普段目許を隠している防寒帽からちらりと見えて、今度こそ完全に気分を害したローはペンギンの向こう脛にわざと長刀の先を当てて部屋に籠ってしまった。そんな拗ね方も彼らの甘やかしを誘っているとは思いもしないで。
 そうしてまた数年、ユーレイとは幾度も顔を合わせた。いつの間にかローはユーレイの背を追い越し、初めて会った時とは立場が逆転するように見下ろすようになっていた。そのことがユーレイには面白くないようで、度々文句というよりは嫌みを言うような表情で口を動かしていることが多い。煙草を意識するとその口許だけが見え易くなるときがあり、子どものように唇を突き出してぶすくれているようにも見えた。それを何故だかかわいいなどと感じてしまっては、とうとう自分の頭が湧いたと絶望にも似た気持ちに襲われる。
 そして不意にコレがいなくなったら、というか突然現れなくなってしまったら自分はどうなるのだろうと想像した。
 どうということはない。元々現実には存在しないものなのだ。自分がこれから行うこと、生きていくことに何の支障もない。
 けれどどうだ、それを想像しただけで鎌首を擡げる不安、喪失感。
 ただの想像なのに。
 存在しないものがいなくなったと想像しただけなのに。
 ローは知らず胸元を抑え、呼吸を浅くしていた。バカバカしいと思う。いないはずのモノがこの身に巣食った存在の大きさに、初めて理由も分からずに泣きたいと思った。それが本当に、心からバカバカしいと思うのに。
 今この場にユーレイが現れたら、アイツはこんな自分を見てどう思うだろう。そして自分はどう思うだろう。どうするのだろう。
 とりあえず今はただ無性に、触れてみたいと思った。





 だがそんな葛藤をぶち破る程の衝撃が起こる。
 たまたま立ち寄った島には自分を含めたルーキーと呼ばれる賞金首が、何の因果かゴロゴロと寄り集まっていた。その中にもしかすると、気になっていたあの一団も混じっているかも知れない。顔を見て確かめてみたい男がいるのだ。
 そんな偶然を期待させる程に、シャボンディ諸島は不穏に賑わっていた。
 暇つぶしにヒューマンショップへ足を伸ばしてみる。本当にただの暇つぶしだったのに、天竜人に絡んだ面倒事に巻き込まれるとは思いもしなかった。その発端がまさか見てみたいと思っていた麦わらの一味だったとは、偶然というのは恐ろしくも面白いと内心でほくそ笑む。
 会場後方の天井を突き破って突っ込んできたのが目当てのモンキー・D・ルフィだとわかり、成る程コイツはやらかしそうな輩だと思った途端に、目の前で天竜人をぶん殴ったのにはさすがに一瞬声を失った。
 さて海軍も当に会場を囲んでいるが、一緒くたに捕まるつもりも無い。すぐ傍で天竜人が銃をぶっ放し始めこいつもウザいなと思い始めたところに、後方から黒い影が飛び込んできた。そいつは素早い動きで長い脚を振り回して銃を蹴り上げ、すぐさま襲ってきた衛兵の鎧を脚だけで蹴り砕いた。
 ちらりと見えたその顔に、今度こそ息を飲んだ。
 なんだユーレイじゃなかったのか、ちゃんと実在してるじゃないか。記憶の中のユーレイと多少の違和感はあるものの、それでも同一であるという確信はあった。
 そのときのローは、一体どんな顔をしていたのか。覚えている感情は喜び、安堵、渇望。
 触れることができるじゃないか。そう思ったら、欲しくて欲しくて堪らなくなった。
 そいつが振り返り様、一瞬だけ目が合う。脚だけを振り回して器用に雑魚を片付けていく忙しない中での一瞬だ。
 その中に込めたローの欲に、ユーレイだった男は気付いただろうか。
 男はネクタイを緩め多少着崩しているものの見慣れたスーツ姿だったが、ずっと白い姿でしか見ていなかったせいかイメージ的には白だったので、黒に身を包まれているのがなんだか不思議だ。肌はユーレイのときと変わらずに真っ白だが、今は戦闘中のためか薄らと上気して微かに色を載せている。チカチカする金色の髪を振り乱し、先程一瞬だけかち合った眼は気の強そうな薄い青で、潜水を終えて外に出たときの曇りない空を思い起こさせた。
 初めて色彩を持ったそいつを見て、素直にキレイだと思った。そしてやっぱり、どうしても欲しいと強く思った。
 その後は済し崩し的に麦わらばかりかユースタス・キッドとも共闘する羽目になり、どうにも騒がしい一日を過ごした。ただ収穫は大きかった。麦わらの船長を見ることができたし、何よりもユーレイがその一味だったことに驚きと興奮を隠せない。
 ローは軽く目を通しただけで仕舞い込んでいた手配書の束を取り出して眺めた。麦わらの船長と海賊狩り以外は特に注視していなかったので、改めてあの場にいた面子と照らし合わせてみると一人不自然なヤツがいる。
 ふざけた似顔絵もどきがユーレイの正体だったのか。余りに参考になりそうになかった絵だったので記憶の中から除外していたが、成る程特徴は捉えていたのだなと感心する。金髪、片眼、何より特徴的な巻いた眉。

「黒足のサンジ、か」

 見知った姿はやはり白一色なので、黒足という二つ名がいまいちピンと来ない。確かに舞い踊るような戦闘スタイルは黒い獣のようだった。
 黒い影に浮かび上がる金、青、白、咥え煙草から燻る紫煙。あの獣に触れたい。手に入れたい。
 想いが募る中で、ユーレイとその本体との間に感じた違和感に不意に気付く。見えていた眼の位置、巻いていた眉の位置、何より全体的に体の線が細く、若さというよりは多少の幼さを感じるものだった。おそらく自分よりも結構年下なのだろうと推測する。
 では、これまでローの前に現れていたユーレイはいつの時点の姿なのだろうか。何より本体と邂逅したのだ、この先はもう現れないかも知れない。
 そしてあの本体はローに話しかけなかったし、笑いかけたり文句を言ったりもしなかったし、ローを意識的に見ることも無かった。ローのことを知らないのだ。
 それでもやはり、アレに触れたいという欲求が収まることは無かった。