21.【R18】思い知れ
なんとなくゾロにが◯しゃしてやりたくなっただけのモニョモニョ
こんな機会はあまりない。
まだ一回しか出してねぇし。多少の余裕を残した序盤だから、向かい合ったゾロの上で腰を振りながらそんなことを考える余裕もあった。
どうせコイツはまだまだ続くんだろうし、ここいらでそろそろもう一回イキそうだ。いや、イキてぇ。
首に回していた腕の一本を、腹の間でずりずり擦られて赤くなってる自分のものへ寄せた。一度出した分と、その後からも溢れてくるものでぬるぬるになっている。
握って、扱きあげて、絶頂を目指す。
ゾロが両手を腰に食い込ませ、上下に揺さぶってくる。内の襞を目一杯拡げられた孔はローションの助けを借りて、淫猥な音をひっきりなしに響かせている。耳の奥にぐちゃぐちゃと届く欲が更に体を昂らせ、内蔵をかき混ぜ、脳も思考もドロドロに溶かして……あ……飛び散る……
爆ぜる直前にゾロの肩を突き飛ばし、倒れかけるのと同時に手の中のものを強く擦り上げた。快感に支配されながらも見落とさぬよう、しっかりと目を見開いて。
自身から放たれた精がゾロの胸を掠め、喉元を駆け上がって顎で跳ね、飛沫を散らしながら唇、鼻、目許まで行った時に、反射でぎゅっと閉じる片方しか見えていない目。そこにべったりと貼り付いた白い、どろりとしたもの。
そこまでの過程がスローモーションのように一つ一つ、はっきりと見て取れた。どさりと倒れ込んだその顔は歪んでいる。
残滓を絞り出し、息を上げながら顔を寄せ、瞼に乗った白濁をドロドロになった手で塗り広げた。小さな呻きが漏れる。
ざまぁみろ。テメェがいつも好き勝手に人の顔にぶっかけやがるからだ。
「少しは思い知ったか」
塗りたくっていた手を口許で止めると、ぬるりと舌が出てきて指の間を這い出した。指を吸われ、歯を立てられる。
背中がぞくりと粟立った瞬間、下から強く突き上げられた。
そうだ、まだ繋がったままだった。
「見えねぇから加減なんかしねぇぞ」
指を咥えたまま相変わらず器用に喋り、腰をがっちりと固定してバカみたいに打ち付けてくる。本当に加減する気はないらしく無茶苦茶だ。
だらしなく開いた口から間抜けた声と涎が零れ落ち、指が入って少し開いたままのゾロの口に入っていく。その度に舌が動いて指に絡み、小さく喉が上下する様を見て奥が疼いた。そこを強く抉られ、全身に力が入る。
ゾロの眉間に深い皺が寄る。次の瞬間には肚の中に熱湯みたいなものが叩きつけられて、その熱さに痙攣した。
どさりと厚い胸板の上に倒れ込む。互いに荒い息遣いを整えるのに必死だ。
口の中から指を引き抜き確認してみると、ほんの少しだけ歯の跡が残っていた。痛みはない。
顔だけ上げて、目の周りの汚れを綺麗に舐め取ってやった。ようやく開いた獣の瞳に笑いかけてやる。
「こいつの匂いはなかなか取れねぇんだよ。本当にきついのは明日一日だ」
一日中、オレの匂いに悩まされろ。
取れないオスの匂いに悶々とするがいい。
「思い知れ」